図解!焼ける仕組みで理解するお菓子型専門店が選ぶシフォンケーキ型は?
シフォン型はアルミがおすすめ!とはよく聞くもののどうしてシフォンケーキ型にはアルミがいいのか?をしっかりと理解できていますか?
シフォンケーキがふわふわに焼ける仕組みを知り、あなたにピッタリの合うシフォンケーキ型の選び方をお伝えします。
<シフォンケーキがふわふわに焼ける仕組みを理解しよう>
シフォンケーキの焼成に大切なのが「十分な熱通り」と「生地の貼りつき」です。シフォンケーキの焼成では
1.生地内の気泡が膨らみ
2.生地が型にピタッと貼りつくことによって膨らみを支える
ことによってふわふわな焼き上がりになります。この「十分な熱通り」に適した材質がアルミというわけですね。
<どうして銅製のシフォン型はないの?>
「だったらアルミよりも銅のほうがいいじゃない!」っという声が聞こえてきそうですが、銅という材質は
・お値段がとても高い。。。平な天板でも数千円〜数万円。。。
・お手入れが難しい。銅特有のさび(緑青)が出やすくお手入れと保管が面倒。アルミに比べて重いのも扱いづらい。
つまり、
経済的にもご利用にもコスパがとっても悪いんです。
<ではテフロン加工やシリコン加工の型は?>
一般的な焼き菓子なら型離れが最初からいいテフロン加工やシリコン加工の型を使用するのもありですが、
シフォンケーキの場合は△。理由は、
型に加工がかかっていると、型に生地が貼りつかず膨らんだ生地を支えられずに落ちてしまうから。
他の焼き菓子と異なり型にくっつく方が成功の確率がグーンとアップします。
※なお、テフロン加工の型が絶対にダメというわけではなく、強力粉やベーキングパウダーなどの粉の力を借りれば焼けないこともありません。お店での量産体制や型のお手入れのしやすさなど状況によって選びましょう。
<結論:熱通りが良くコスパがいいアルミがベスト?>
シフォンケーキがふわふわに焼きあがる確率が高くお値段も現実的なアルミのシフォンケーキ型を選ぶのが◎。
アルミなら生地に熱が十分に伝わりやすく気泡のふくらみを助けてくれます。
なお、業務用にたくさん焼かれる場合は加工のないアルスター(アルタイト)という鉄素材のものがあります。この素材はアルミに比べ丈夫で熱通りもそこそこ〇。
状況によってアルスターのシフォン型を選ぶのもベターです。